ブックハンティングをどう使うか

 少しブックハンティングの話を。ブックハンティングを、図書館員が捉えられてない蔵書に対する学生ニーズを把握するため*1と、イベントを通した図書館の宣伝のために使い、学生の購入希望制度と分業したらどうかなと思って考えてみた。

ブックハンティングの使い方

  • ターゲットを学部の1、2年生などでまだ本格的に研究していない学生とか、これまでの蔵書構築方針で買っているような大学図書館の蔵書に関心がない人にする。
  • 予算はブックハンティング用に組み、その予算の元で購入する資料に関しては独自の蔵書構築方針を定める。(これはけっこう大変だろうな。)
  • イベント的な要素を大きくして、大々的に宣伝する。
  • ブックハンティングで買った資料は通常の新着棚とは別置して、学生が選びましたとアピールする。借りていった学生に感想なんぞを書いてもらえば、それもくっつけたい。貸出された回数なんかもくっつけたら面白いかも。*2

学生の購入希望制度の使い方

  • ターゲットは、すでに図書館の蔵書をかなり利用していて、図書館の蔵書に物足りなさを感じている学生や、研究上必要な資料を購入してほしいと希望している学生。
  • 予算は図書館員、教員の選書予算とは別に専用の予算を組む。(これはすでに結構そうなっているのかもしれない)蔵書構築の方針は、図書館員や教員が選書する方針とほぼ同じで。ただし、論文に関係するものに関しては、精査した上で柔軟に対応。このあたりは先生方とも相談したい。
  • 申し込んでもどうせ買ってもらえないとか思われないように、基準をわかりやすく明示して、宣伝する。こちらは年間通しての制度なので、派手にというより、持続的に宣伝する。
  • こちらも学生の希望でどんなものを購入したのかを常にリストにして発表くらいはしてもいいと思う。利用者の感想なども同じく。サイトにこそっと出すだけじゃなくて、こんなに買ってるんだと図書館内にも張っておけば、お、買ってもらえるかもと思う人も増えるかなと。

あとはバランスか。その図書館がどんな方針で蔵書構築していくかによって、予算配分を決めればいい。

*1:この点に関してどの程度有効なのかという話はid:humotty-21:20080216:1203187728を参照

*2:id:min2-fly:20080209参照